保育園の図書室には乗り物系の本が少なく、いきおいヘビーローテーションになってるのが偕成社のりものえどうわシリーズなんだけど、ストーリー展開が微妙、、、。
ダンプのがらっぱち・・・交通規則を守ってまじめに働いてたダンプカーが、石切場の荒くれダンプ達に挑発されて、スピード違反・煽り・追い越しを繰り返した挙句、カーブで横転・街頭に衝突、ついには過積載で潰れて廃車に。
ブルドーザのガンバ・・・かつて粉骨砕身働いた古いブルドーザが団地工事に駆り出され、使い倒された挙句放置車両に。最後の力を救急車の行く手をふさいだ土砂崩れを片付けるのに使われ、そのとき崖下に転落。救急車で運ばれた男の子が後日感謝にくるけど「もうなにも聞こえません。わかりません」
しんかんせんとつばめ・・・走る新幹線の前方に黒い影が見えて急停止。山から逃げ出した動物の群れと思ったらツバメだったので運転再開。「なんてひとさわがせなツバメだろう」
がらっぱち、救いのなさに唖然とした。感化される理由見当たらないのになぜ。しかも道を踏み外してから廃車まで2日くらいの勢い。
ガンバは使い捨て社会への皮肉なのか?まさか粉骨砕身の美談なのか?そもそも放置車両いかんだろう。通りすがりの救急隊員が動かせるとは、キーさしっぱなし?崖下に転落した車も放置?昭和50年代には許されてたの?!と気になってしかたない。
ツバメの群れを動物(クマもいます、ウサギもいます、リスもいます)と見間違えるか?それまで淡々と新幹線の仕様説明なのに唐突なファンタジー。
絵本じゃなく絵童話と題したこだわりによるのか、1970年代初頭には普通のセンスなのか?わからない、、、。
各巻ものすごく痛んで補修を繰り返してあるので、それでも人気なのかな、、、わからない。
絵はどれも良いんだけどね。良いだけにね。
ただし「ちょうきょりトラックでかでかごう」はクラシックな運ちゃん言葉(「あにき、しゃちょうに叱られるぜ、犬っころなんか乗せると」)がいい味わいで私は好きだ。
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以前、トーマスの嫌味で意地悪なところが、読んでやりたくなくてたまらなかったけど、子供が3歳になったら「みんな良いところも悪いところもあるね」と補足すれば、まあ良いかと思うようになった。
このシリーズも同様に受け入れられて行くのか?うーんどうだろう。
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