スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

8月, 2009の投稿を表示しています

小さな町に寄る(2009/08/23-24)テフワンテペック

 当初予定では8月中にキューバ旅行を終えて9月2日にロサンゼルスからシドニー、13日に帰国のはずだった。それは明らかに無理だから帰国を9月末に延ばすことにはしたけど、それでもキューバ、オーストラリア各2週間とれるかどうか、、、。南米、メキシコ広かった。ヨーロッパが狭いのか。  先を急ぎたかったけど、次のメジャー観光地、サン・クリストバル・デ・ラス・カサスまでは夜行バスで12時間とわかって怯み、中間に小さな町、テフワンテペックを挟むことにする。でも結局サン・クリストバル・デ・ラス・カサスからメリダまで13時間の夜行バスに乗ることになるんだけど。それにテフワンテペックからサン・クリストバル・デ・ラス・カサスには直行便がなくてもう一つ小さな町、フチタンでバス待ちの数時間を過ごすことになるんだけど。  テフワンテペックまでの6時間は常に曲がり道で辛かった、、、。 景色は良い。 休憩があって良かった、、、少しでも揺れない時間を求めて真昼の道端をうろつく。エアコンの効いた車内から降りたのは運転手と私だけ。  テフワンテペックは、中心の広場&市場から南北に500m通りがつながる程度の小さな町。人口3万人。そんな町の随所に手書きのユーモラスな町案内看板が立っているのがすごい。その看板によれば周辺の山で鳥とか猿とか虎?とか、そういう見所があるようです。そうは言ってもまぁ普通の観光客としては何もない、と言っても差し支えないと思う。  でも、田舎のリラックスした雰囲気があって、友好的な人達がいて、寄ってよかった。  町ごとに服装、食べもの、乗り物の違いが結構あることもわかったし。この町特有の乗り物は、タイのトゥクトゥクを更にコンパクトにした屋根なし立ち乗りタクシー。坂道や凹凸を超えるときは解体しそうな音を立てるけど、風を受けてパレード気分を味わえる。 角に小さく写ってるのがその車。  昼食を食べてから、バス30分の隣町フチタンへ。昼食はベトナム以来の大食になってしまった、、、。シーフードレストランで少し高いなと思いつつ、魚がやたら高いギリシャの後遺症で、魚だからかな、と納得してスープとメイン頼んだら、それぞれ2人前だった、、、。メインを何とか食べ終わって、スープまだ来ないし忘れられてるなら却ってよかったと思ってたのに、ラーメン鉢満杯の具沢山ブイヤベースが来た。頑張ったけど、一口ご

アートの町(2009/08/19-21)オアハカ

 メキシコシティからバスで6時間半、ガイドブックいわくメキシコで最も活き活きとして美しい町、オアハカ州都オアハカ。確かに!大都会メキシコシティと違って、観光地区はすみずみまで観光的に美しかった。どの通りもどの家もきれいな色、様々なデザインの扉、窓格子、「張り紙禁止」の文字もレタリングされていたり。そしてとりわけ、中央広場(ソカロ)周りのカテドラル、市庁舎などが薄荷色の石造りで見とれる美しさ。塗装じゃなく天然の石でこんな色があるとは、、、サボテンやイグアナや緑青にもときどきある繊細な色。 写真には色が出ない、、、  それにしても、そこら辺を歩くだけで美しいものを見た気持ちになれる町はいつ以来だろう。しかも一区画だけでなく歩いても歩いても。ギリシャの島以外にあるだろうか。自然が美しいだけでも、古い建物が美しいだけでもなく、普通の生活の場として(それが観光業中心とはいっても)造られ使われているものに美意識とスタイルが現役である。内情はわからないけれど、きっと管理とか統一とか規制とかそんなことによって実現したのではなく、美しさを求めることが当たり前な人の多さによると思う。  美しさに不足ないオアハカでも、見かけた瞬間足が止まったのが、メキシコ民芸の例に漏れずマジカルにしてアクティブな木彫り動物。大きいものは30cm以上、その線は滑らかで放物線様に動き、ありえないのにありえそうな形、サボテン柄のウサギ、スイカカラーのキリン、コバルトブルーのヤマアラシ。ペルーで一目惚れして買ってしまい、もう1ヶ月手提げ袋で持ち歩いているポスターに更に荷物が加わってもこの際構わない!と思ったけど、数千円から5万円の値段は私には高くて断念。作るのに1日から数日かかるだろうから、日本の工賃で考えたらもっともな値段だけど、、、。  その後別の町で(代わりに)買った写真集 Shepard Barbash『OAXACAN WOODCARVING』によると、ある人が50年代後半にオアハカ周辺の寒村で始め、80年代には北米からバイヤー(!)が押し寄せるほどのブームになったらしい。価格高騰とアメリカの不景気によりブームも下火に、、、と93年発行のその本が言ってるけど、値下げの機運はあまりなかったのかね。内容そのままなこの本のタイトルで検索するとキレイな写真満載のサイトがいくつもあり、写真でも魅力的。 http:

広いな(2009/08/14-19)メキシコシティ

 16日までサンチャゴにいたと書いたけど日付を勘違いしていた。  実際は14日昼過ぎサンチャゴからメキシコシティに移動。南米大陸はずっと雲の上で外を見ても面白くなく、ひたすら Lonely Planet "MEXICO"を読む。"SPAIN"と同じく分厚すぎ、一夜漬けはしんどい、、、。  22時着。それから受け取り荷物の全品に麻薬犬チェックとX線チェックが入って、パスポートコントロールから到着ロビーまで100mほどの移動に1時間かかった。麻薬犬チェックはガラス張りの向うで犬が並べた荷物の上を往復するのを見物できる、というか「チェックしてますよ!」アピールと待たされる乗客の退屈しのぎのためのガラス張りかもしれない。  一方インフルエンザチェックは形だけ。熱の有無など書かされたけど、内容を確認する風もなく回収するのみ。市内でもインフルエンザ対応の雰囲気はなかった。エクアドル、ペルー(の当局)のほうがよっぽど神経質になってそうだった。マスクとか張り紙とか。  メキシコは2週間くらいでまわるつもりが、メキシコシティで6日使ってしまった。ほとんど観光もしていないのに。何をしていたかというと  1日目、結局深夜1時に宿へ到着。  2日目、最初の宿に延泊できず宿探しと移動、洗濯物を出す。  3日目、洗濯物回収未遂(閉まっていた)、郵便物発送未遂(小包窓口終了してた)、 日曜日の市、フォークアート美術館 (これ良かった)。  4日目、洗濯物回収、郵便物発送(8kgで1万円超)、デモ隊に遭遇、モーレ初食、 中央広場、カテドラル 、ZARAで鞄買う(マチュピチュで盗られたから)、書店、 展望台 。   広場にて。"マヤの神秘加持祈祷"的なものやってる。  5日目、 考古学博物館 まで歩いたら遠かった。博物館を含む公園は広大でリスがいた。博物館は圧巻のボリュームで堪能を通り越して疲労困憊した。とにかくメキシコは巨大で多民族であらゆる資源が豊富で図太い底力のある、なんかすごい国みたい。帰りは通勤ラッシュのメトロ。 このどこかにリスがいる筈 宙吊りでくるくる回るあれも見られた。 完全車優先の道。そこを自転車で走る強者が。  6日目、メトロでバスターミナルに行き、ラグジュアリーバスでオアハカへ移動。  1日あたりの活動が少ない、、、。

(2009/08/14-16)サンチャゴ

 "特にすることがないサンチャゴ"と誰かのブログで見かけたとおり、特に何もしなかったサンチャゴ。3泊4日だけど初日が深夜着で、4日目は昼出発だから実質2日。中央市場を通って繁華街を歩き、広場に行って丘に登って。2日目は動物園に行った。丘も動物園も見晴らしがよく、町のすぐ東に何重もの雪山が連なっていて、これで10km先も見えないようなスモッグがなければ壮観だろうと思う。動物園よかった。リャマがたくさんいた。ビクーニャは首が細長く目が大きく下膨れの頬が可愛かった。 動物園からの眺め カンガルー リャマ ビクーニャ 動物が何となくなつっこい つばがコワイらくだ  でも、観光らしいことは何もしなかったけど結構楽しめた。町の人達は目が合えば挨拶してくれるし(そうしてみるとペルーは不審者に厳しいピリピリした所だったな)、落書きの元気さ、お菓子の変わり映えしなさ、放し飼い(野良?)犬にギリシャを思い出してうれしい。  泊まった Bellavista Hostel の部屋は10畳くらいの広さでダブル+シングルベッド、窓から裏山が見える。ポップアート中心のDIYな内装も程よく、セントラルヒーティング、共同シャワーはバスタブ付(もあり)。 ダイニング  食事は El Caramaño が当たりだった。鶏肉のシーフード詰め、鶏肉・牛肉に甘いとうもろこしペーストをかけてオーブン焼きにした Pastel de choclo 。親切な応対、木の床、漆喰壁、ギンガムチェックのクロス。気軽にくつろいでおいしい物が食べられて2人で5000円くらい。ポルトガル以来の満足。  寿司店がそこここにあって(SUSHITAとかMAKISUとかSUSHI-BARとか)、海産国だし寿司はおいしいのかもと思って食べてみたら外れだった。といってもハンバーガーと並べて売ってるようなスタンドで食べたから当然か。こんなスタンドまで普及するからにはと期待してしまったけどそんなことはなかった。わさび抜き(添えてある)、チーズクリーム入り(!)、甘い醤油。寿司は酢飯だからこそ寿司なんだなと理解しました。ま、これはこれで異国情緒。