採用する開発方法論が決まらなくてねぇ、、、という話を聞いた。
そういえば前からそこら辺の語の意味をきれいに理解していないと思った。方法論、方法、技法、手法、技術、ノウハウ、ティップス。翻訳語的な言い方を避けたら「やりかた」に集約するしかなさそうな言葉たち。
整理してみる。
とりあえずgoo辞書を見る、、、しかしここもかなり入り乱れている様子。
図にしてみた(Tipsの位置づけは考えつかず。手段の存在は忘れた)。
基本の語は方法。何かのやり方。
技法と手法のどちらも方法にちょっとイロを付ける言葉。何となく語感の違いはあるみたい。
プログラミング技法/プログラミング手法
運営技法/運営手法
制作技法/制作手法
技法はテクニック、手法はスタイルと言い換えられそう。技法は普遍的で教科書で学べるけど手法は個人的で見て盗む感じ。つまり
「身につく!精選プログラミング技法100」
って本ならありそうだけど手法はないなぁ。逆に
「達人10人が語る"私のプログラミング手法"」
が技法でも違和感ある。
実際どんな本があるかAmazon.comで探してみたら、、、
まず「技法」
次に「手法」
もう一方の語のほうが良さそうな本もあるけど("技術手法"もユニークな表現)、多くは語感を吟味して選んだと思われる。"技法"本は「具体的、確実、そのまま使える」印象。"手法"本はもっと読み物的で、技法と言えるほどまとまってない代わりに「曰くいい難い何か、コツ」を含む印象。
ちなみに、これらを「方法」に変えると随分ぼんやりした印象になる。売れなそう。出版社も当然そんなことは分かっているらしく、"方法"本は「○○の」部分で具体性を補強する戦術。
ということは1冊1方法しか載ってないわけで割高だ。避ける目安になるかも。
しかし世の中には色々な本があるもんだなぁ、、、あ、ナースと肉奴隷はフィクションですよ。
方法論て言葉はずいぶん流行しちゃってる感がある。ま、それはともかく、"学問研究の方法に関する理論的反省"とは一瞬分かった気がして実は噛みしめないと頭に入らなかった。「これを研究する方法は何が最適か」「この方法の限界は」「この方法による研究でありがちな誤りは」とか理詰めで考えることか。
この定義に照らすと、システム開発業界で方法論と呼ばれるものの中身は方法論+方法(主に技法)(の集合)であるようだ。実業界において「論」だけじゃ受けないものね。花より団子。「ある分野や局面をうまくやるためにお奨めする方法のセットに、お奨めする根拠や理屈が付いたもの」と言えるか。論者は「論が先で方法は後だ」と不満かもしれないけど利用者の感覚はそんなところでしょ。
方法論=論+方法と捉えると方法論戦争を解消しやすいかもしれない。学問界はしらず実業界の方法「論」は科学より信念・思想の色合いが強く、こだわりすぎると不毛な宗教戦争になってしまう。どんな優れた思想でも大勢の関係者全員が我が物にするはずないんだから。論をひとまず棚上げして方法レベルなら、異なる方法論信者間でも合意できるのでは。いやしかしこれはこれで無意味なゲテモノを生む危険な方法。「JavaTMだけど手続き型」「文書作らないのがアジャイル」とかさ。結局バランスか、、、。
長くなったから続きは別途。
そういえば前からそこら辺の語の意味をきれいに理解していないと思った。方法論、方法、技法、手法、技術、ノウハウ、ティップス。翻訳語的な言い方を避けたら「やりかた」に集約するしかなさそうな言葉たち。
整理してみる。
とりあえずgoo辞書を見る、、、しかしここもかなり入り乱れている様子。
・方法論
〔哲〕〔methodology〕学問研究の方法に関する理論的反省。狭義には科学の方法(分析・総合、帰納・演繹)への論理的・認識論的反省を指す。科学方法論。
・方法
ある目的を達するためのやり方。しかた。手段。
a way ((of do ing, to do )); a method; how to (( do )).
・技法
芸術・スポーツなどで、技術上の方法。手法。テクニック。
(a) technique.
・手法
物事のやり方・技巧。特に、芸術作品の表現技巧。技法。 「リアリズムの―を取り入れる」
technical skill; (a) technique.
・技術
(1)物事を巧みにしとげるわざ。技芸。
(2)自然に人為を加えて人間の生活に役立てるようにする手段。また、そのために開発された科学を実際に応用する手段。科学技術。
technique; (technical) skill; 《こつ》(an) art.
・ノウハウ
(1)製品開発・製造などに必要な技術や知識などの情報。技術情報。
(2)ものごとのやり方。
・ティップス
【コンピュータ】ティプス (マニュアルに書かれていない技法や裏わざ).
図にしてみた(Tipsの位置づけは考えつかず。手段の存在は忘れた)。
基本の語は方法。何かのやり方。
技法と手法のどちらも方法にちょっとイロを付ける言葉。何となく語感の違いはあるみたい。
プログラミング技法/プログラミング手法
運営技法/運営手法
制作技法/制作手法
技法はテクニック、手法はスタイルと言い換えられそう。技法は普遍的で教科書で学べるけど手法は個人的で見て盗む感じ。つまり
「身につく!精選プログラミング技法100」
って本ならありそうだけど手法はないなぁ。逆に
「達人10人が語る"私のプログラミング手法"」
が技法でも違和感ある。
実際どんな本があるかAmazon.comで探してみたら、、、
まず「技法」
人体のデッサン技法
知の技法
学校で使える5つのリラクセーション技法
カウンセリングの技法
他人に軽く扱われない技法
吉田式球体関節人形製作技法書
ひそかに人を見抜く技法
最新コンパイラ構成技法
対人援助のための相談面接技術
新支流派以降の現代ジャズ技法2
(前略)―議論を「見える化」する技法
(前略)に学ぶイノベーションの技法
次に「手法」
(前略)―医療制度から業務管理・改善の手法まで(後略)
品質管理のための統計手法
問題解決手法の知識
(前略)Webディレクションの手法80
顧客創造実践講座―ケースで学ぶ事業化の手法
生産現場の管理手法がよーくわかる本
道路環境影響評価の技術手法
反対尋問の手法に学ぶ 嘘を見破る質問力
これならわかる化学のための統計手法
燃料電池の解析手法
あなたにピッタリの投資手法がきっと見つかる(後略)
Webアプリケーションテスト手法
もう一方の語のほうが良さそうな本もあるけど("技術手法"もユニークな表現)、多くは語感を吟味して選んだと思われる。"技法"本は「具体的、確実、そのまま使える」印象。"手法"本はもっと読み物的で、技法と言えるほどまとまってない代わりに「曰くいい難い何か、コツ」を含む印象。
ちなみに、これらを「方法」に変えると随分ぼんやりした印象になる。売れなそう。出版社も当然そんなことは分かっているらしく、"方法"本は「○○の」部分で具体性を補強する戦術。
自分の小さな「箱」から脱出する方法
人生を変える一番シンプルな方法
「1秒!」で財務諸表を読む方法
13日間で「名文」を書けるようになる方法
偏差値40から良い会社に入る方法
金融危機で失った資産を取り戻す方法
「1秒!」で財務諸表を読む方法【実践編】
ナースを彼女にする方法
「買いたい!」のスイッチを押す方法
赤ちゃんが朝までぐっすり眠る方法
方法序説
憧れのあの娘を肉奴隷にする方法
ということは1冊1方法しか載ってないわけで割高だ。避ける目安になるかも。
しかし世の中には色々な本があるもんだなぁ、、、あ、ナースと肉奴隷はフィクションですよ。
方法論て言葉はずいぶん流行しちゃってる感がある。ま、それはともかく、"学問研究の方法に関する理論的反省"とは一瞬分かった気がして実は噛みしめないと頭に入らなかった。「これを研究する方法は何が最適か」「この方法の限界は」「この方法による研究でありがちな誤りは」とか理詰めで考えることか。
この定義に照らすと、システム開発業界で方法論と呼ばれるものの中身は方法論+方法(主に技法)(の集合)であるようだ。実業界において「論」だけじゃ受けないものね。花より団子。「ある分野や局面をうまくやるためにお奨めする方法のセットに、お奨めする根拠や理屈が付いたもの」と言えるか。論者は「論が先で方法は後だ」と不満かもしれないけど利用者の感覚はそんなところでしょ。
方法論=論+方法と捉えると方法論戦争を解消しやすいかもしれない。学問界はしらず実業界の方法「論」は科学より信念・思想の色合いが強く、こだわりすぎると不毛な宗教戦争になってしまう。どんな優れた思想でも大勢の関係者全員が我が物にするはずないんだから。論をひとまず棚上げして方法レベルなら、異なる方法論信者間でも合意できるのでは。いやしかしこれはこれで無意味なゲテモノを生む危険な方法。「JavaTMだけど手続き型」「文書作らないのがアジャイル」とかさ。結局バランスか、、、。
長くなったから続きは別途。
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