晴れて暖かい。
半年間の就農準備校(有機農業コースⅡ)も今日の卒公式でおしまい。卒公式といってもセレモニーは修了証授与のみ。蕎麦・豆腐作りと昼食会なのが準備校らしく素敵。生徒がワラワラ作業するかたわら、先生がたはテキパキ美味しい料理作り。
31人の準備校生、この先は就農2人、研修1人、コース継続4人、そのほかの人も畑を借りたり、自宅近くで何か取り組んだり、農と関わりつづけたい気持ちは共通。
参加して良かった。良い場だった。飾らない、理屈理念はあるけど手を動かすほうが大事、どこか暢気、そんな人が来ている気がした。4軒をまわることで、農業は人それぞれであることが実感できた。有機農業だとか植えてる作物でいえば同じだけど、畑の広さ、どんな機械や資材を使うか、種芋の切り方とか休憩の取り方とか、細部の違いが積みあがって、全体の印象は「家によって全然違った」のが面白い。家事と一緒で個性がおのずと出る。
農業人は苦労や悩みはあってもクヨクヨしなそうに見える。自然は構わず前に進むから、停滞できない性分に鍛えられるのではないか。芽が出なければ蒔きなおす、日照りで枯れても明日は雨が降るかもしれない、永遠に実らない呪いでもかけられない限り次がある。それと、どこか底が抜けているというか、あっけらかんとしたものを感じた。人事は尽くしても多くは自然の働きに委ねるしかない悟りだろうか。SI業界に感じた息苦しさは、人為制御の可能性を高く見過ぎているせいかもしれない。
料理はもちろんお酒もジュースも原料は自家製で、自分で作ったもので人をもてなせるって素晴らしいとつくづく感じる。私の動機は「うまいものを人に食べさせたい」かもしれない。自給自足はしたいけど自給のためだけなら畑で苦労したいか疑問。社交は苦手だし、人の名前とか覚えられないけど、料理を食べてもらうのは好きで考えればずっとやっている。鼻が悪いからプロの料理人は無理だけど野菜なら作れそう。
とうふ工房の渡邊社長のお話、フードマイレージの件まったく同感。食べ物を遠くに運ぶ意味がずっとわからない。近ければ傷まず美味しく風土の旬に体を合わせられる。塩なんか仕方ないし、時に遠来の珍味を楽しむのは人生の彩だけど毎日の食事は自転車で運べる範囲で賄いたい。
二次会は安居酒屋でスミマセン・・・金子さんに安酒屋のナス漬けとか度胸ありすぎた。召し上がってたけど。
私の悩みは農業者として3反を耕作していけるかということ。体力は追々つくにせよ、家事・育児もあるし、農作業に追われてコンビニおにぎりの昼食みたいにもなりたくない。でも農業者コミュニティに加わるとか、行政の支援を受けるとかには主婦の片手間じゃだめだろうし・・・。それに、自分でも自給のためだけならあえて畑やりたいと思わない気がしてきた。
それについてIさんから改めてアドバイス。「旦那さんがお仕事されてて、お子さんもまだ小さいんだし、自分のペースでやったらいいんじゃないですか、150万円が多いか少ないかわかりませんけど、そんなに自分からハードルをあげなくても」でもそれで気がついたら50になってた・・・とか心配なんですけど「それは、ないと思いますw」と苦笑されて腑に落ちた。そうだ、自分のペースでやってても、農業が好きで向いてるなら段々に品目も面積も増えていくだろう。人に食べてもらおうって話にもなるだろう。そうならないなら自分の望みは別の方向だってことだ。停滞せず動き続けるかぎり焦ることはないんだ。
----
夫は都内で中学の同窓飲みがあり、子どもを連れて実家泊。いい旦那さんで、ありがたい実家である。
半年間の就農準備校(有機農業コースⅡ)も今日の卒公式でおしまい。卒公式といってもセレモニーは修了証授与のみ。蕎麦・豆腐作りと昼食会なのが準備校らしく素敵。生徒がワラワラ作業するかたわら、先生がたはテキパキ美味しい料理作り。
31人の準備校生、この先は就農2人、研修1人、コース継続4人、そのほかの人も畑を借りたり、自宅近くで何か取り組んだり、農と関わりつづけたい気持ちは共通。
参加して良かった。良い場だった。飾らない、理屈理念はあるけど手を動かすほうが大事、どこか暢気、そんな人が来ている気がした。4軒をまわることで、農業は人それぞれであることが実感できた。有機農業だとか植えてる作物でいえば同じだけど、畑の広さ、どんな機械や資材を使うか、種芋の切り方とか休憩の取り方とか、細部の違いが積みあがって、全体の印象は「家によって全然違った」のが面白い。家事と一緒で個性がおのずと出る。
農業人は苦労や悩みはあってもクヨクヨしなそうに見える。自然は構わず前に進むから、停滞できない性分に鍛えられるのではないか。芽が出なければ蒔きなおす、日照りで枯れても明日は雨が降るかもしれない、永遠に実らない呪いでもかけられない限り次がある。それと、どこか底が抜けているというか、あっけらかんとしたものを感じた。人事は尽くしても多くは自然の働きに委ねるしかない悟りだろうか。SI業界に感じた息苦しさは、人為制御の可能性を高く見過ぎているせいかもしれない。
料理はもちろんお酒もジュースも原料は自家製で、自分で作ったもので人をもてなせるって素晴らしいとつくづく感じる。私の動機は「うまいものを人に食べさせたい」かもしれない。自給自足はしたいけど自給のためだけなら畑で苦労したいか疑問。社交は苦手だし、人の名前とか覚えられないけど、料理を食べてもらうのは好きで考えればずっとやっている。鼻が悪いからプロの料理人は無理だけど野菜なら作れそう。
とうふ工房の渡邊社長のお話、フードマイレージの件まったく同感。食べ物を遠くに運ぶ意味がずっとわからない。近ければ傷まず美味しく風土の旬に体を合わせられる。塩なんか仕方ないし、時に遠来の珍味を楽しむのは人生の彩だけど毎日の食事は自転車で運べる範囲で賄いたい。
二次会は安居酒屋でスミマセン・・・金子さんに安酒屋のナス漬けとか度胸ありすぎた。召し上がってたけど。
私の悩みは農業者として3反を耕作していけるかということ。体力は追々つくにせよ、家事・育児もあるし、農作業に追われてコンビニおにぎりの昼食みたいにもなりたくない。でも農業者コミュニティに加わるとか、行政の支援を受けるとかには主婦の片手間じゃだめだろうし・・・。それに、自分でも自給のためだけならあえて畑やりたいと思わない気がしてきた。
それについてIさんから改めてアドバイス。「旦那さんがお仕事されてて、お子さんもまだ小さいんだし、自分のペースでやったらいいんじゃないですか、150万円が多いか少ないかわかりませんけど、そんなに自分からハードルをあげなくても」でもそれで気がついたら50になってた・・・とか心配なんですけど「それは、ないと思いますw」と苦笑されて腑に落ちた。そうだ、自分のペースでやってても、農業が好きで向いてるなら段々に品目も面積も増えていくだろう。人に食べてもらおうって話にもなるだろう。そうならないなら自分の望みは別の方向だってことだ。停滞せず動き続けるかぎり焦ることはないんだ。
----
夫は都内で中学の同窓飲みがあり、子どもを連れて実家泊。いい旦那さんで、ありがたい実家である。
コメント
コメントを投稿