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2013/02/02

今日も暖かい。

朝イチ、7人で借りる畑の面積を計りなおしに家族3人で行く。ふみさんは近くの鶏小屋を楽しんでくれた。

戻って30分で中華風?五目餡かけご飯を昼ごはん用に作って、とっ散らかった室内のまま就農準備校へ出る。

就農準備校は田下さんのところ3回目。まず、じゃがいもについてプリントで勉強。耕作放棄地の開墾を少しだけ手伝い、レタスの定植、ブロッコリーの鉢上げ。

じゃがいも
品種あれこれ。
  • 採れる時期
  • 休眠期間・・・長いのは長く食べられるが、二度芋(春の収穫を秋の種芋につなく)するには短くないと間に合わない。
    • 種芋は専門家がものすごい消毒して無病に作る。余ったからって食べちゃダメ。
  • 芽の深さ・・・皮剥きの手間が少ない浅い芽が好まれ、深い品種は減ってる。男爵は美味しいんだけど芽が深い。
  • でんぷん・・・多いとホクホク。煮崩れを嫌うならでんぷん少ないのを。
  • 種芋・・・小さいほうがいい。どんな大きさの芋でも下半分につく芽は3つ。ならかさばらないほうがお得。切る手間も省ける。切るのは縦に、芽の数・大きさバランスよく。
  • 日光浴・・・夜は保温し、時々天地をかえす。芽がじっくり育つ。日陰ではヒョロヒョロの芽になっちゃう。
  • 植える時期・・・一番重要。早すぎると霜にやられ、遅いと育つ前に暑くなってしまう。7月には掘りたい。
  • 肥料・・・ギリギリ足りる位に抑えないとソウカ病が出る。多くの病気は糸状菌により、土が肥えると放線菌が優勢になるので病気が減る。しかしジャガイモの病気は放線菌によるので肥えた土でかえって出る。
    • 田下さんのところでは新しい畑で作るようにしている。輪作年限は最低3年だし、ナスやトマトも避けなきゃいけないし、場所も取るし、栽培計画でまず考えるのがじゃがいもの場所。
    • 家庭菜園なら区画を8つに分けて回転させる
  • 虫害・・・テントウムシだマシ。芋自体に被害は少ないが、芋の収穫後、ちょうど伸び盛りのナスなどに散るので困る。ナス収穫時はつぶしたテントウムシだマシで手がまっ黄色になる。
  • あれこれ
    • インカのめざめ・・・とっても美味しいんだけど、タネが高価で収量はなかなかあがらず、作らなくなった。
    • 長く貯蔵するとシワシワになるけど甘みが詰まって美味しい。返品された飲食店に試食をお願いしたらリピーターになったことも。

耕作放棄地の開墾
木の成長ぶりからして20年は経ってそう。町から奨励金が出るけどそれ以上にかかる。篠竹刈って燃やし、チェーンソーで木を切って焼いて、根を重機で掘って、水路を掘って整地。
大変だ。私たち準備校生は篠竹運んだだけ・・・

レタス
5反の田んぼの隅にセルトレイの苗を定植。雑草が結構あったり芽がないセルが結構あったり、なんというか、数打ちゃ当たる式を避けられないのが農業なんだな。
黒マルチの穴に植えて、不織布かけて、トンネルかけて。何もかけずにいけるのは少ない。冬は保温、暖かくなれば虫よけ、暑さよけ。

この田んぼ、水路の下流に貯水池がある謎設計。巨大なポンプで上流に水を戻してる。
いい田んぼなので、転作目標はほかの場所でクリアするようにして(クリアしないと色んな補助金が出ない)、ずっと米・大麦を作ってたら雑草が増えてきたので今回は野菜植えて除草する狙い。

ブロッコリー
育苗箱からセルトレイへ。土は同じ。育苗箱では混みすぎ、セルに根が回れば定植しやすく根も傷みにくいから。


じゃがいも一つでこれほど・・・農業はノウハウの塊、人知による体系化には膨大すぎてノウハウ集にならざるを得ない、と思う。システム開発もたいがい複雑な仕事だけど、農業はそれ以上・・・で、制御しきれない諦めにスコーンと抜けた爽快さがある気がする。IT業界の息詰まる感じは、制御しきれないものを、人工物だから制御できるはずと夢みてるからじゃないか。

帰ったら自分1人の夜!何しよう!(とりあえず片付けなきゃ)と思ってたのに、ご飯にお菓子食べてちょっと一眠りしたら朝だった。切らした塩を買いに行ったあとのことでよかった。

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