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広いな(2009/08/14-19)メキシコシティ

 16日までサンチャゴにいたと書いたけど日付を勘違いしていた。

 実際は14日昼過ぎサンチャゴからメキシコシティに移動。南米大陸はずっと雲の上で外を見ても面白くなく、ひたすら Lonely Planet "MEXICO"を読む。"SPAIN"と同じく分厚すぎ、一夜漬けはしんどい、、、。
 22時着。それから受け取り荷物の全品に麻薬犬チェックとX線チェックが入って、パスポートコントロールから到着ロビーまで100mほどの移動に1時間かかった。麻薬犬チェックはガラス張りの向うで犬が並べた荷物の上を往復するのを見物できる、というか「チェックしてますよ!」アピールと待たされる乗客の退屈しのぎのためのガラス張りかもしれない。
 一方インフルエンザチェックは形だけ。熱の有無など書かされたけど、内容を確認する風もなく回収するのみ。市内でもインフルエンザ対応の雰囲気はなかった。エクアドル、ペルー(の当局)のほうがよっぽど神経質になってそうだった。マスクとか張り紙とか。

 メキシコは2週間くらいでまわるつもりが、メキシコシティで6日使ってしまった。ほとんど観光もしていないのに。何をしていたかというと
 1日目、結局深夜1時に宿へ到着。
 2日目、最初の宿に延泊できず宿探しと移動、洗濯物を出す。
 3日目、洗濯物回収未遂(閉まっていた)、郵便物発送未遂(小包窓口終了してた)、日曜日の市、フォークアート美術館(これ良かった)。
 4日目、洗濯物回収、郵便物発送(8kgで1万円超)、デモ隊に遭遇、モーレ初食、中央広場、カテドラル、ZARAで鞄買う(マチュピチュで盗られたから)、書店、展望台

 
広場にて。"マヤの神秘加持祈祷"的なものやってる。
 5日目、考古学博物館まで歩いたら遠かった。博物館を含む公園は広大でリスがいた。博物館は圧巻のボリュームで堪能を通り越して疲労困憊した。とにかくメキシコは巨大で多民族であらゆる資源が豊富で図太い底力のある、なんかすごい国みたい。帰りは通勤ラッシュのメトロ。
このどこかにリスがいる筈
宙吊りでくるくる回るあれも見られた。
完全車優先の道。そこを自転車で走る強者が。
 6日目、メトロでバスターミナルに行き、ラグジュアリーバスでオアハカへ移動。

 1日あたりの活動が少ない、、、。ここ1ヶ月の移動、盗難、都市続き(キト、リマ、クスコ、サンチャゴ)でだいぶ疲れていたらしい。ま、それに、タクシー強盗懸念とか値段交渉とかがおっくうで、東京なら間違いなく電車に乗る距離を徒歩で通したせいもあるでしょう。2軒目の宿が静かで居心地良かった(そして中心部からは遠い)からというのもあるし。
ホテルの部屋の飾り

 それでも少しずつ楽しい気持ちが戻ってきた。それはやはり明るい陽射し鮮やかな美しい色に満ちた町によって。その割には黒っぽい写真が多いけど。
展望台から。広いなぁ。
美術館の丸屋根、きれいな色
タコススタンド

なんかすごい、以外に感想がいえない、博物館展示品の一部






うさぎ!
なんだろうこのポーズ

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