いやヒドイ夜だった。同宿のバカ大学生集団が朝4時まで騒ぎつづけてほとんど眠れなかった。2回文句言ったけどアルコール入ったのが10人以上いたら効き目ないよね。フロントは夜不在だし、朝苦情言っても「そうですか。すいませんでした」でさらっと終わり。
いつもよりさらに遅い10時出発になったのは訳がふたつあって、昨日終わらなかった要ネット作業の続きとテーピング用品を買うため。まずルノアールでブログ、ルート検索、行き先決定、宿検索。安宿のない元箱根は通過して三島まで行きたいけど時間も遅いし足は痛いし決めかねる。隣席に中国からっぽい若者グループ。バスにも「歓迎 春節遊客」幕かけてあったり、韓国・中国が今ありがたいお客様なのね。むかし日本人が大挙してハワイ観光したようなものか。薬局が開くのを待ってキネシオテープとガーゼを買い、店内で貼らせてもらう。
箱根湯本を出て塔ノ沢を過ぎ須雲川付近で1回目休憩。今日は靴下2足を履き替えながら歩くことにした。履いてないほうはカバンに下げて乾かせばいいじゃない!すばらしい!と自分をほめる。こんなことでも思いつくまでは思いつかないって不思議。テーピングで多少は楽。とにかく体重乗せたときに皮が「ズルっ」とする感触がなくなっただけでうれしい。あれ怖いんだよね、果てしなく剥けてしまいそうに思って。
ここらへん当たり前だけどずっとのぼり。旧東海道だけど石畳はごく一部で、だいたい雪で狭くなった車道の路肩を歩く。倒木に荷物ひっかける。
"これより1.2kmの間七曲り" 歩く身にはけっこうキツイ言葉です。
畑宿で(?)おばさんと立ち話。
12時半、見晴茶屋に到着。この手前が最大の難所(と主張する場所がいくつもあるけど)「橿の木坂」。長い長い階段に雪が積もってそろそろとしか登れない。10段ごとに一息いれる。しかし地元の散歩コースらしく軽々と降りてくる年配の人達。「十割そば」の幟が見えてからは「あそこに着いたらそば食べる」一念がささえに。
こんな階段が6セットくらい。
木立をすかして見晴らし茶屋
この見晴茶屋はよかった。名前を裏切らない見晴らし(空気がきれいなら横浜あたりまで見えそう)、おいしくて良心価格(山中にしては)。前を歩いてたおじさんにここで追いついた。私が荷物ひっかけた倒木で顔切ってしまったらしい。「七曲りの看板に気をとられてさぁ」確かにあれは目を引かれた。
元箱根までのこり約3km(ありがたいことに、おばさんは間違っていた)、このあたりは散策道がつながってて歩きやすい。雪のクッションが足裏にやさしいし。
芦ノ湖に14時着。蒸し饅頭買って休憩。みかん(まだある)も食べる。三島までは畑宿おばさんが残念ながら正しく20kmあるみたい。5時間かかったら7時着か、、、気が進まないけど行くしかない。
箱根峠までひたすら登り。湖からの冷たい風が辛い。太い杉並木、芦ノ湖の向こうに富士山、景色はすばらしい。富士山信仰は素朴に納得できる。大きくて美しくて永続的で、卑小で儚い我が身に頼もしいもの。少なくても今ここで励まされるもの。
要塞&駅&工場っぽい。ホテルとは思わなかった、、、
富士見平もまさに雄大な富士山を見るベストスポット!
電線地中化したらさらに良し!
山の丸み色合い木立のまばらさがギリシャ風で好きな景色
しばらく下ると旧東海道石畳が再び始まる。三島まで10km!車道の表示は16km!やったー!歩きでよかった!と思う。なんか間違ってるけど。
ところがこの石畳、蛇行する車道に寸断されてる。ここなんか、この正面に石畳が続いてるんだけど、中央分離帯にコンクリ壁あるしどうやって行くのさ?!(横断歩道まで100m)ま、乗り越えるよね。
静岡県は平成8年(東海道100周年?)の記念事業にけっこう力をいれたみたいで石畳や看板・標識が充実。うっそうと杉並木に囲まれて時代がかった雰囲気はロドスにも負けないのでは。江戸時代の大名行列再現イベントなんかどうかね。東海道ウォーカーに装束貸し出して歩いてもらう。自作コスプレもあり。、、、誰がどこで見るかが問題。やる人は楽しいでしょ。
ラブホテル「箱根路」(覚えてる人多そうだなぁ。旧東海道の真横にあるんだもの。旧東海道整備事業の説明看板にもばっちり記載されてるし)の先、木立が切れた正面に夕日の駿河湾が!金色に光る海面、桃色から薄墨色の山並み。日本もけっこう美しい、というか、そういえばこういう景色は外国で見なかったことに思い当たる。繊細で複雑な海岸線と稜線、山と平地と町と川と海とがコンパクトに集まった景色。この時刻にここにいては宿に着くのが夜になっちゃうから、案外見る人の少ない光景かも。怪我の功名。
だいぶ前から三島市に入ってるんだけど、それから長かった、、、マラソン最後5kmの辛さが格別というのと同じか。実際はまだ1割以上残ってるのに「もう一息」って思ってしまうからじゃないかねぇ。暗くなったし車道だし楽しめない。
東海道線。もう真っ暗です。
三島駅前「不二美」で待ちかねた夕食。かつ煮定食おいしい。
今日の宿は三島グリーンホテル。超コンパクトで実用本位のお部屋、無線LAN有4300円。気に入りました。不二美の人も評判いいって言ってました。
部屋の端っこから撮ってこれです。
いつもよりさらに遅い10時出発になったのは訳がふたつあって、昨日終わらなかった要ネット作業の続きとテーピング用品を買うため。まずルノアールでブログ、ルート検索、行き先決定、宿検索。安宿のない元箱根は通過して三島まで行きたいけど時間も遅いし足は痛いし決めかねる。隣席に中国からっぽい若者グループ。バスにも「歓迎 春節遊客」幕かけてあったり、韓国・中国が今ありがたいお客様なのね。むかし日本人が大挙してハワイ観光したようなものか。薬局が開くのを待ってキネシオテープとガーゼを買い、店内で貼らせてもらう。
箱根湯本を出て塔ノ沢を過ぎ須雲川付近で1回目休憩。今日は靴下2足を履き替えながら歩くことにした。履いてないほうはカバンに下げて乾かせばいいじゃない!すばらしい!と自分をほめる。こんなことでも思いつくまでは思いつかないって不思議。テーピングで多少は楽。とにかく体重乗せたときに皮が「ズルっ」とする感触がなくなっただけでうれしい。あれ怖いんだよね、果てしなく剥けてしまいそうに思って。
ここらへん当たり前だけどずっとのぼり。旧東海道だけど石畳はごく一部で、だいたい雪で狭くなった車道の路肩を歩く。倒木に荷物ひっかける。
"これより1.2kmの間七曲り" 歩く身にはけっこうキツイ言葉です。
畑宿で(?)おばさんと立ち話。
ひとりで怖くないの?襲われたり、、、箱根まで20kmあったらすごくこまる。
(いや、もうそんな若くないですよ)
強盗だっているんだから。
(まぁ明るいうちしか歩きませんから)
でもこっから箱根まで20km、三島までも20kmあるよ。
(ほんとですか?看板に元箱根まで9kmって書いてありますが)
あてにならないよ。
芦ノ湖から三島大社までよく歩くんだけど片道16kmじゃきかないもの。
(こまったなぁ。まぁ着かなければズルしてバスに乗るかもしれません)
12時半、見晴茶屋に到着。この手前が最大の難所(と主張する場所がいくつもあるけど)「橿の木坂」。長い長い階段に雪が積もってそろそろとしか登れない。10段ごとに一息いれる。しかし地元の散歩コースらしく軽々と降りてくる年配の人達。「十割そば」の幟が見えてからは「あそこに着いたらそば食べる」一念がささえに。
こんな階段が6セットくらい。
木立をすかして見晴らし茶屋
この見晴茶屋はよかった。名前を裏切らない見晴らし(空気がきれいなら横浜あたりまで見えそう)、おいしくて良心価格(山中にしては)。前を歩いてたおじさんにここで追いついた。私が荷物ひっかけた倒木で顔切ってしまったらしい。「七曲りの看板に気をとられてさぁ」確かにあれは目を引かれた。
元箱根までのこり約3km(ありがたいことに、おばさんは間違っていた)、このあたりは散策道がつながってて歩きやすい。雪のクッションが足裏にやさしいし。
芦ノ湖に14時着。蒸し饅頭買って休憩。みかん(まだある)も食べる。三島までは畑宿おばさんが残念ながら正しく20kmあるみたい。5時間かかったら7時着か、、、気が進まないけど行くしかない。
箱根峠までひたすら登り。湖からの冷たい風が辛い。太い杉並木、芦ノ湖の向こうに富士山、景色はすばらしい。富士山信仰は素朴に納得できる。大きくて美しくて永続的で、卑小で儚い我が身に頼もしいもの。少なくても今ここで励まされるもの。
要塞&駅&工場っぽい。ホテルとは思わなかった、、、
箱根峠を越え、ひたすら車道を下る。古い地名は本当だからいい。「この先15km区間下り坂」って三島まで17km地点で。
富士見平もまさに雄大な富士山を見るベストスポット!
電線地中化したらさらに良し!
山の丸み色合い木立のまばらさがギリシャ風で好きな景色
しばらく下ると旧東海道石畳が再び始まる。三島まで10km!車道の表示は16km!やったー!歩きでよかった!と思う。なんか間違ってるけど。
ところがこの石畳、蛇行する車道に寸断されてる。ここなんか、この正面に石畳が続いてるんだけど、中央分離帯にコンクリ壁あるしどうやって行くのさ?!(横断歩道まで100m)ま、乗り越えるよね。
静岡県は平成8年(東海道100周年?)の記念事業にけっこう力をいれたみたいで石畳や看板・標識が充実。うっそうと杉並木に囲まれて時代がかった雰囲気はロドスにも負けないのでは。江戸時代の大名行列再現イベントなんかどうかね。東海道ウォーカーに装束貸し出して歩いてもらう。自作コスプレもあり。、、、誰がどこで見るかが問題。やる人は楽しいでしょ。
ラブホテル「箱根路」(覚えてる人多そうだなぁ。旧東海道の真横にあるんだもの。旧東海道整備事業の説明看板にもばっちり記載されてるし)の先、木立が切れた正面に夕日の駿河湾が!金色に光る海面、桃色から薄墨色の山並み。日本もけっこう美しい、というか、そういえばこういう景色は外国で見なかったことに思い当たる。繊細で複雑な海岸線と稜線、山と平地と町と川と海とがコンパクトに集まった景色。この時刻にここにいては宿に着くのが夜になっちゃうから、案外見る人の少ない光景かも。怪我の功名。
だいぶ前から三島市に入ってるんだけど、それから長かった、、、マラソン最後5kmの辛さが格別というのと同じか。実際はまだ1割以上残ってるのに「もう一息」って思ってしまうからじゃないかねぇ。暗くなったし車道だし楽しめない。
東海道線。もう真っ暗です。
三島駅前「不二美」で待ちかねた夕食。かつ煮定食おいしい。
今日の宿は三島グリーンホテル。超コンパクトで実用本位のお部屋、無線LAN有4300円。気に入りました。不二美の人も評判いいって言ってました。
部屋の端っこから撮ってこれです。
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