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ロドス(2009/04/22-23)と戻って2日

まだロドス前だったか。今はアルバニアです。




 夜行フェリーでロドスへ。Blue Star の船は、クレタ行きで乗った Minoan Lines より、新しく合理的な感じ。自前のレストランでなく、flocafe と Goody's であるとか。それでも Goody's にはバーガー・サンドウィッチ以外に煮豆やグリルも置いていました。グリンピースの煮たのは、山盛りの豆だけ!と思ったら色々な味がしみていて飽きずに食べられました。座席もしっかりしているのですが、肘掛を跳ね上げられないため寝るのに苦労します。flocafe でひたすら喋る、刺繍で時間潰し、椅子の下、寝袋など各自さまざまな対処。
 朝9時着。町の形や距離感がつかめず、荷物を背負って旧市街、新市街を歩き、、、ガイドブックで30ユーロ位と紹介されていた New Village Inn は、御主人(たぶん)がペンキ塗り中で、可愛らしく居心地よさそうな部屋でしたが、40ユーロからでした。「前は安かったけど今は違うんだ。ごめんね」と、知り合いのホテルを教えてくれたものの、その通りを往復しても見つからず、、、。朝に港で会った唯一の客引きおじさんの所へ、新市街、旧市街を逆に横断。この途中に、道路工事見物(味無しパスタの昼食付)、美術館(小規模な個人展)、水族館、海岸、世界遺産の町並み見物、が入っているのですが。
 根拠無く"地の果て"イメージを持っていましたが、明るい南国リゾートでした。団体旅行、ドイツ語、ギリシャ国内からも沢山来ている印象。夜の旧市街がほとんど真っ暗になってしまったのは意外。
 ガイドブック頼りに夕食の場所を探したら最初の2件は営業していませんでした。3件目は、見つけにくいと書いてあったとおり、結局、家の戸口に座っていた女の人達が連れて行ってくれました。ありがとう。格別の味というほどではないにしても、良心的価格で愛想も良くリラックスできる雰囲気でした。Taverna Kostas。

 翌日、夕方発のフェリー切符を買い、マスティハアイス(薄味で爽快感が良かった)を食べ、王の館、絵になる坂の下の美術館。この坂沿いに騎士団の宿所があったということで、中世映画ロケにそのまま使えそうな石畳、石造りの建物群、今は省庁や各国領事館などに利用されている模様。ちょっとちゃっかりしてませんか。
 帰りのフェリーは本土(ピレウス)まで13時間、往きと同じく Blue Star。今度は早めに乗船して寝やすそうな席を確保。
 13日ぶりに帰ってきたグリファダは、道端の花が少し元気無くなってきたようでした。翌日は家で寝たり食事したりで終わり。翌々日もそのようです。

ロドス旧市街。小石を埋め込んだ舗装が特色。
結局泊まった部屋から。広さ充分、設備・清潔さやや難あり。
王の館前。カラフルだったので。奥でバンパー落ちの応急処置(紐でネジに縛る)中。
王の館
道路工事。2日で枠作り・セメント流し込みまで終わっていたのは結構速いペースでは。犬の足跡を均したり丁寧だったし。
コス島
その夕陽
なんとかラウンジ。といってベンチとflocafeのみ。孤独を愛するおじさんかと思ったら夫婦旅行でした。

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